漫画 「うさぎドロップ」 9巻の感想 その①
アニメも放送中。今話題の作品です。
最終巻である第9巻が発売されましたので早速読んでみました。
感想ですが、
うーん複雑。一言では表しにくいです。
以下、チョイネタバレありです。
すでに読まれた方なら同意して頂けると思うのですが、この作品、第一部までの方向性と第二部の方向性が違う気がします。
一部は「家族」(特に“親子”か?)、二部は「恋愛」です。
なので全巻を通してみると一部と二部の方向性の違いに違和感を感じるかもしれません。
また、せっかく「家族」という漫画界では少なめ(?)の題材を扱いながら、結局最後はよくある恋愛漫画として終わってしまうのかぁ
という残念感もありました。
特に7巻辺りで感じた、
「これ、まさか○○な終わり方じゃないよねぇ…」
と感じていたとおりに話がどんどんどんどん進んでしまい、途中の展開がツラかったのも事実です。
では面白くなかったのかと言うと決してそうではなく、何と言ってもあのラスト、あの「りん」の強烈な一言は親なら誰でもクラクラ。
あんな事を言われてしまうとあまりの感動に、
「負けた!!」「もうどうにでもしてくれ!」
といった感じでメロメロ状態です。
ダイキチ曰くそれこそ、
「命がけで育ててきた」
わけですから、それを最高の言葉で評してくれたあの台詞は非常に感動的でした。
なのであの一言で一気に感想が変わってしまったのですが、とは言え家族面が描かれてきたのもまた事実でして、嫌悪感と言いますか、気持ちの悪さ感も持ってしまいました。
一応、「ダイキチは父親ではない」という描写もされていたと思いますが(一番近い表現は保護者か?)、
子供のころから育てているという意味ではどうしても親子のイメージを感じてしまいます。
故にどうにもこうにも複雑な感想を持った作品でありました。
という訳で一言で言うなら、
「結末には何だか嫌悪感も感じてしまったが、でも死ぬほど感動した」
という、極めてよく分からない、意味不明の読後感でありました。
通常、嫌悪感と感動は両立しないハズなんですが、両立してもうた(´・ω・`)
という訳で未読の方は一度読んでみることをオススメ。未体験の読後感が味わえるかもです。
特に1~4巻は子育てパパの奮闘記として広く万人にオススメできる感じです。
感想の続きはコチラ
新装版。
ここまでが第一部的な感じですな。
ここから10年後の物語。そして主役が交代…(ダイキチ→りん)
↓この辺りからだんだん…
↓絵柄のおかげでそうは見えにくいのですが、結構重い展開…
↓色々な感想も持ちましたが…まあ、ハッピーエンドで良かったと思います。
↓文字通り番外編。
この作者さんの他の作品なのじゃ。
↓古めの作品ですがコレも面白かったのじゃ。